編みもの手帖

編み物を中心にハンドメイドについてのんびり綴ります。

カラフルな毛糸でダーニングに初挑戦!

「ダーニング」をご存知ですか? "darning"は英語で「穴をかがること」や「かがり物」という意味で、イギリスで古くから親しまれています。

私が初めて知ったのは2年半ほど前、雑誌『毛糸だま 2014年秋号』の掲載記事 でした。ニットデザイナーの野口光さんのダーニングはかがり物というよりは刺繍。その配色の見事さに目を奪われたのを覚えています。

ただ、当時は穴のあいたニットは持っていなかったし、ダーニングのためにセーターに穴を開けるのもためらわれ、雑誌を鑑賞するのみに留まりました。

ところが先月、知り合いから穴のあいたカーディガンをもらい、2年半越しのダーニング初挑戦となりました。

今回は、編み物ではないのですが、ダーニングについて書いてみようと思います。

《目次》

  1. 日本にダーニングを広めた第一人者、野口光さん
  2. ダーニングに必要な道具
  3. 実際にやってみる

私がダーニングを知るきっかけになった野口光さん。南アフリカ在住のニットデザイナーです。私は彼女の著書を1冊持っていますが、独特なデザインと色使いがとても素敵なんです。

野口さんはビジネスの拠点を置くイギリスでダーニングと出会い、近年、来日の際に度々ワークショップを開くなどして、ダーニングを広めています。

野口さんとダーニングについては雑誌でも何度も取り上げられていて、前述の『毛糸だま』では前号から「野口光のダーニングでリペアメイク」という連載が始まりましたし、咋秋には『暮らしの手帖 84号』でも特集されました。

「ニットデザイナーhikaru noguchi」のホームページの他にダーニング専門サイトも運営されています。このサイトを見れば、ダーニングのことはほぼわかるんじゃないでしょうか。私も今回ダーニングに挑戦するにあたって、大いに参考にしました。

darning.net

instagramの写真も素敵なんですよね。野口さんのセンスが光っています。

ダーニングに必要なものは3つです。
1. 糸:合細など、細めの毛糸、刺繍糸など
2. 針:糸の太さにあったもの。ししゅう針や編み物のとじ針など
3. ダーニングマッシュルーム:ダーニングを施す生地の裏側から当てて縫いやすくするための道具

糸はあえてカラフルな色にすると、可愛いですよね。繕い物、と考えると生地に近い色を連想しますが、装飾としてのダーニングならば色で遊びたいな、と思います

また、毛糸を使うと着込んだり洗濯したりするうちに繊維が絡まり、だんだんフェルト化していくのでおすすめです。

ただ、合細のカラフルな毛糸といっても、普段編み物をしない人は持っていないかもしれませんね。改めて買うとなれば値段的には刺繍糸の方が何色も揃えやすいでしょう。

そしてダーニングマッシュルーム。野口さんのサイトでも色々な種類が紹介されていますし、野口さんオリジナルのものも販売されています。こちらは日本の気候に合わせて素材を選んだり、あえて塗装しないことで滑りにくく作業がしやすいなどの工夫がされています。

ダーニングマッシュルームに関しては、色々なもので代用できます。私は電球で代用しました。昭和の繕い物さながらですが、私が持っていた電球はてっぺんが少し平らになっていて、まん丸の電球よりは縫いやすいのではないかと思いました。

では、始めましょう。

今回私が知り合いから譲り受けたのはチャコールグレーの薄手のカーディガン。ウール100%でかなりハイゲージです。私の好きなmizuiro ind の物で、快く譲ってもらえてラッキーでした。f:id:hori3:20170123104856j:plain袖に穴が空いています。

糸は手持ちの野呂・クレヨンソックヤーンをチョイス。f:id:hori3:20170123110546j:plain

細めの糸ですがカーディガンの薄さと比べると少し太く感じたので、撚りを解き細くして使いました。

では、袖の中から電球を穴に当てて縫い始めます。

はじめに縦に糸を渡し...f:id:hori3:20170123113148j:plain

続いて、縦糸を交互にすくいながら横糸を渡します。f:id:hori3:20170123113514j:plain

糸をすくうのは針の穴の側を使った方が、糸割れを起こしにくくやりやすかったです。f:id:hori3:20170123114215j:plain

渡した糸を詰めていき、完成です。f:id:hori3:20170123115745j:plain

穴は塞がりましたが、上の方の生地が薄くなっています。穴予備軍ですね〜。こちらもダーニングしてしまいましょう。

とやっていたらどんどん上に広がって、結果、こんなになりました。

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不恰好ですが、このくらいがかえって可愛いってことで。でも、野口さんのような配色のセンスはないですね。比べるのもおこがましいですが。

初ダーニング、とても楽しかったです。また、機会を見つけてやってみたいな。

皆さまもぜひ〜。