編みもの手帖

編み物を中心にハンドメイドについてのんびり綴ります。

韓国の編み糸メーカー「A.KNIT」の講習会&説明会に行ってきました。

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「A.KNIT」は韓国に本社をおくファブリックヤーンのメーカー。社名は「A.KNIT STUDIO」です。

同社の代表が編み物作家ということで、「彼女が使いたい素材を求めて糸作りから始めた」というのがメーカーの起源だそう。

私もここの糸でリュックやバッグを編んだことがありますが、ズパゲッティなどと比べると軽く柔らかさもあり編みやすいんです。

www.amimonotecho.net

※ズパゲッティの中にも軽くて柔らかい糸はありますが、糸の素材から生産するA.KNITと違い、糸玉ごとに品質が異なります

そのA.KNITの講習会と説明会が6月21日(水)に東京で開催されたので参加してきました。

また、同社では「CREATOR」を募集していて、その説明も聞けるというので興味津々で出かけました。

《目次》

  1. まずは「講習会&説明会」について問い合わせと申し込み
  2. 「CREATOR」についても事前質問
  3. そしてドキドキのイベント当日
  4. 感想とまとめ

今回の講習会と説明会の開催はインスタグラムで知りました。

A.KNIT STUDIOの日本法人A.KNIT JAPANは糸の販売からイベント告知までインスタグラムを使っているんですね。

商品の購入も質問もインスタグラムのダイレクトメール機能でやりとりします。

私はA.KNITの糸が気に入っていることもあり、内容の如何に関わらず説明会に行きたいと思っていたので、詳しい質問はせず、すぐに申し込みました。

質問したのは1点、「説明会とは何を説明する会なのか?」。回答は「糸の説明」ということでした。

講習会の方は特に質問はしませんでした。何を教わるにしても得るものがあるだろうと思ったからです。

CREATORの募集は説明会告知の前日にポストされていました。

「CREATORに弊社の商品のみ使用などの縛りはありません。代表とコミュニケーションがとれて、お互いに成長できる方であれば、どなたでも大歓迎です。」(A.KNIT JAPANインスタグラムより)

これだと具体的な活動内容などがわからなかったので、ダイレクトメールで2点質問をしました。

1.CREATORとはどんな活動をするのか
2.CREATORになるのに条件や審査のようなものはあるのか

これにはすぐに丁寧なお返事をいただきました。要約すると...

1.CREATORの活動とは:良い作品を作って、それをインスタグラム等でコンスタントに発表することが第一条件。
そして、編み物の楽しさを広く伝え、編み物業界そのものをもっと活発化させたいという同社の考えに共感し、自身も楽しんで作品作りができること。

2.CREATORになるのに条件や審査:今までに製作した作品から、A.KNIT STUDIOのクリエイターに向いてると思ったら面談する。

... ということでした。そして、今回の説明会に韓国からメーカーのディレクターさんがいらっしゃるので、作品を持参してほしいと告げられました。

そんなわけで、これまでに編んだ作品を携えて講習会と説明会に向かいました。私の作品は「クリエイターに向いてる」とみなされるのでしょうか?

会場は事務所として使っている都内のマンションの一室。まずは「説明会」からスタートしました。

A.KNIT STUDIOプロデューサーのリーさんが同社の製品のラインナップを説明し、手製のスワッチを見せてくれました。

そして、並べてあった商品の現物を手に取って「買いたい」「質問」など、直接リーさんに伝えるという感じ。

確かに糸の説明会だなー、とも思いましたが、むしろ「糸の直売会」といった方がイメージに近いかもしれません。

ちなみに、今回はセットで購入する場合は通常よりも若干お得な値段で提供してもらえました。私は単品でしか買わなかったのですが...

また、講習会は特に何かを作るわけではなく、現在制作中のもので疑問点があったら、講師の方に教えてもらえる、というスタイルでした。

残念ながら、特に疑問点がなかった私は講習を受ける機会がありませんでしたが、他の参加者の方は編みかけの作品を手にマンツーマンで教わっていました。

最後に、リーさんへの質疑応答。私は改めて同社のCREATORの活動について尋ねることにしました。「言われた通り作品もいくつか持ってきました」と。

ところが、こちらに関しては事前の質疑応答と若干の行き違いがあり、「作品を見て審査」ということはありませんでした。

リーさんには「『編み物を通して何かやりたい』と思った時にA.KNIT STUDIOに相談すれば、何か一緒にできるかもしれない」といった趣旨のことを言われたのです。

私は、まず「CREATOR」として承認されてから何らかの活動する、と思っていたのですが、そうではなくて、何か活動をしたい、となった時にCREATORとしての道が拓くべく協力してくださる、ということのようでした。

事前のやりとりで、「CREATOR」はアンバサダーのようなものなのかな、と想像していたのですが勘違いをしていたみたいです。

私は今のところ具体的に商品を販売するとか、教室を開くとか計画をしていないので、相談のしようもない状況です。

一方、参加者の中には今後講師として活動したいという方がいて、他の参加者が退出後、リーさんと当日の講師の方とを交えて打ち合わせをするとのことでした。

「CREATORってどんな活動をするの?アンバサダーとは違うのかな?」と何となく考えていただけの私には、当然何も見えてこないし先もない。当たり前すぎますね。お恥ずかしい...

けれども「講師になる」というビジョンがあり実際に行動を起こす人などには道が拓けるんですね。

今回イベントは下調べや質問不足で臨んだため、正直イメージしていたのと違う、と感じた点も多かったです。もちろん、準備不足だった私に原因があります。

その上で、今後A.KNIT STUDIOの「講習会&説明会」に参加しようと思っている方、また同社のCREATOR活動に興味をお持ちの方の参考になれば、と私見を書きますね。

1.説明会とは糸の直売会のようなもの

これは「実際に糸を見られない通信販売は不安」という人で、開催場所へのアクセスが可能は人にオススメです。ただし、全商品が揃っているわけではありませんので、事前に確認してからの参加がおすすめです。

2.講習会とは質問会のようなもの

今回の無料講習会は「編み方に関してわからないことがあれば教えてくれる」ものでした。

事前に内容が告知されていませんでしたので、こちらも問い合わせが必要です。もっとも、内容も費用も告知されていなければ問い合わせるのが普通なので、ことさら書くこともないでしょうか(笑)。私は前日に問い合わせて内容を知ったので、「編み方の質問はありません」と伝えておきました。

3.「CREATOR」に定義なし

「CREATORの活動を縛らないのがA.KNIT STUDIOの方針」とリーさんがおっしゃっていました。

ですから、編み物を通してやりたいことが明確な方は、協力関係が築けるか相談してみてはいかがでしょうか?やる気がある人はサポートする、という雰囲気が感じられました。

私はアンバサダーのようなものを想像しましたが、そうではありません。

以上、書き連ねてしまいましたが、何か一つでもみなさんの参考になれば幸いです。

エコアンダリアが編みたくなる季節

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新緑の季節を迎えると、いつもは棒針で編んでいる人も、かぎ針編みをしたいなぁと思ったりしませんか?

私は春夏になると綿や麻の糸などで小物を編む機会がぐんと増えます。

手芸店を覗いても綿や麻などの糸がメインになりますね。いくつものメーカーから新作糸が売り出されているのも、編物ごころをそそります。

そんな中、どこのお店にも置いてあると言っても過言ではないのが老舗メーカー「ハマナカ」の「エコアンダリア」。綿でも麻でもありませんがロングセラーの春夏糸です。

今回は「ハマナカ」の「エコアンダリア」について少し書きたいと思います。

《目次》

  1. 「エコアンダリア」ってどんな糸?
  2. 「エコアンダリア」で何を編む? 関連書籍もたくさん
  3. 私も編んでみました

エコアンダリアとは...

「ハマナカで1959年より販売しているビスコースレーヨン100%のロングセラー商品です。糸の形状は『薄くて軽いテープヤーン』、風合いは『ラフィア風サラサラ手触り』で、夏の手芸手編み糸の代名詞としてお楽しみいただいております。
(ハマナカ ウェブサイトより)
参考:http://hamanaka.jp/topics/ecoandaria

60年近くに渡るロングセラーとはすごいです。ちょっと驚いてしまいました。

糸の特徴は上にもあるように、軽くてサラサラというのに加えて色が豊富ということでしょう。

ソリッドカラーが54色、かすり染が12色もあります。また、かすかに光沢があるのですが、中には強い光沢のものも。

ベージュでナチュラルなラフィア風のものも編めれば、ネオンカラーでポップなものも編めてバリエーションに富んだ作品づくりができます。

エコアンダリア関連の書籍は毎年発売されているのではないでしょうか?バッグと帽子の編み方を掲載した本が多いですね。

あくまでも私見ですが、昔はいかにも手作り風というか少し垢抜けない印象のものが多かった感じがしましたが、最近はかなり洗練されたデザインの編み方本が増えたように思います。

セレクトショップに売っているようなバッグや帽子が編めるんです。

私が素敵だなぁと思ったのは、次の2冊。

www.amazon.co.jp

www.amazon.co.jp

実際に編んで使ってみたいと思える作品がいくつもあります。おすすめなので、皆さんも機会があれば手にとってみてくださいね。

何年も前にバッグを編もうと思って買った糸が押し入れに眠っていました。(その時はデザインを考えて糸を買ったところで電池切れ...)

本番の作品を編む前に、糸の特徴を掴むための試作です。実はエコアンダリアで編んだことがなかったんです。

試作なので、小さなショルダーにしてみました。

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う〜ん...。色が悪かったかなぁ。オーソドックスな形にしたのですが、なんだか垢抜けないですね。本番を編むなら本のデザイン通りにしたほうがいいかもしれません。私の場合は、ですが。

編んだ感想は、糸の撚りが一定ではないので、編み目をきれいに揃えるのは難しい(私には無理)ということが一つ。それ以外は特に編みやすくも編みづらくもありませんでした。

編み目のアップです。

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目が揃いませんでした。

あとは糸割れに注意するということ。糸割れを起こしやすいわけではありませんので、慣れない方は気をつけた方がいいかなという程度です。

で、私が編んだバッグはちょっと持って出かけられるレベルではなかったのでカゴに作り直しました。

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編み途中の糸を入れるのに重宝しています。

では、また。

「よね編み」は簡単にバリエーションが楽しめるおすすめの編み方

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「よね編み」って聞いたことがありますか?聞いたことがなくても、見れば「ああ、この編み方か」と思う人が多いはず。

上の写真、ズパゲッティのポーチで使っているのが「よね編み」です。ズパゲッティで編み物をしている人は見たり編んだりしたことがあるのでは?

《目次》

  1. まずは編み方を確認
  2. 色で楽しむバリエーション
  3. 応用編:この編み方もよね編みの応用
  4. まとめ

よね編みの編み方はとても簡単。細編みと鎖編みだけで構成されています。編み図を描きました。(わかりやすいように1段ごとに色を変えています)

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1段目:〈1目め鎖編み、2目め細編み〉を必要数繰り返す。

2段目:〈1目め鎖編み、2目め前段の鎖編みを束にすくって細編み〉を必要数繰り返す。

3段目以降:以上の1、2段を必要な段数繰り返す。

2目×2段で一模様になります。作り目は往復編みでも輪編みでも偶数にします。

私がよね編みをおすすめする理由の一つが、配色によって色んなバリエーションが楽しめることです。

色を変える間隔や、使う色の数でまるで違う編み方のように見せられるんです。

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こちらの写真は3パターンの配色で編んだコースター、すべてよね編みですがそれぞれ違う模様のように見えませんか?

ひとつずつ見ていきましょう。

(1)2色を1段ごと交互に配色した場合

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色を1段ごと交互に配色すると、縦方向にストライプ模様が現れます。

(2)2色を2段ごと交互に配色した場合

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2色を2段ごと交互に配色すると、横方向にボーダー模様が現れます。

普通のボーダーと違ってギザギザしたような、少し複雑に見えるところが 一味違いますね。

(3)3色以上を1段ごとに配色した場合

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3色以上を1段ごとに配色すると、チェック模様のような柄が現れます。2色までの配色と比べより複雑に見えますね。

よね編みは技法としてはとても簡単なのに、配色次第でまったく違うイメージが表現できるんです。

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ズパゲッティのマルシシェバッグなどで見かける、この編み地もよね編みの応用です。名称はわかりませんが、細編みと鎖編みを交互に編んでいく点はよね編みと同じです。

ただし、こちらは3段め以降の細編みを前段の鎖編みに編みつけるのではなく、前々段の細編みに編みつけ前段の鎖編みは編みくるむようにします。

図にするとこんな感じです。

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編みくるむ部分が多いので、厚みのあるしっかりした編み地になります。

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こちらの写真はペン立てにちょうどいい大きさの小物入れですが、しっかり自立して、ペン(写真ではかぎ針)を立ててもへたることはありません。糸はズパゲッティを使っています。

バッグにすると少し重くなってしまいそうですが、夏向けの軽い糸で編めば軽くて丈夫なバッグになりますね。

いかがでしたか?

簡単に編めて凝った模様も楽しめる「よね編み」。アイディア次第で色々な作品づくりに活かせるでしょう。

あなたの作品にも取り入れてみてくださいね。